北ダラス商工会議所での交流

オーナーのMISAです。昨年末にこちらに拠点を本格的に移して以来、現地の商工会議所が主催するイベントなど、たくさんのビジネスネットワーキングイベントに参加し交流を広げるようにしています。

イベントに参加すると、「One on Oneで会いましょう」と後日気軽にコーヒーを飲みながらお話相手になってくれるのですが、昨日は北ダラス商工会議所のアンバサダーを務めるアンドリューに会ってきました。

彼は日本が好きで、学生のときに卒論では「日本のガバナンスが効いた歴史的犯罪組織とアメリカの犯罪組織の比較」について書いたほど(笑)日本にも少し住んでいたことがあるようです。

いまは、家具などの粗大ゴミの廃棄需要に対して、代わりに運び出し、寄付に出したりリサイクルに出したりするサービスのフランチャイズ事業を手掛けているビジネスオーナーです。

「日本の家は小さくてモノが多くないかもしれないけど、アメリカ人はモノが多いし庭も広いことが多いから需要はいくらでもある」と言っていました。

コーヒーを飲みながら話している最中にも「ちょっといいかしら」と隣にいたご老人が声をかけ、彼のビジネスカードを持ち帰っていました。

ここ10年ほどで感じる北ダラスの変化

さて、アンドリューはコネチカット州から北ダラスに引っ越して15年くらいだそうです。以前の北ダラスの様子を見ていろいろな変化を教えてくれました。

「当時は本当に何もなかった。アレンのアウトレットができたときなんて、アウトレット以外なにも無かった。それ以上北にいくと、もうカナダがあるような気がしたよ(笑)

アレンは学校区もいまはレベルが高くて人気だけど、昔は本当に田舎にある学校という感じだったよ。」

アレンというのは私が引っ越してきた市で、小学校から高校まで、学校区のレベルでも10段階評価のうち8という高評価。その教育レベルの高さから不動産価格も高騰している市のひとつです。

この10年と少しで、劇的に変化を遂げたようですね。

西海岸・東海岸ほどテキサスは有名ではないけれど、これからは?

私が「テキサスの人気が高まっていることを日本人にも伝えたいけれど、カリフォルニアやニューヨークのように観光面で有名じゃないから、B2Cで目立たないとなかなか有名になるのは難しいよね。

本当はB2Bの方が回るお金の規模も大きいし、金融やIT、自動車産業の面で考えると圧倒的にテキサスは魅力的だと思うんだと思うけど…。なかなか一般消費者の人にとってはテキサスに注目する理由がないのかも。」

と話をすると、

「そう。そこはいまテキサスも課題だと考えていて、まさに取り組もうとしているところだよ。ここはディズニーランドもないし、タイムズスクエアもないからね。

唯一あるエンタメといえばSix Flags(https://www.sixflags.com/)くらいなもんで。こんどフリスコにユニバーサルスタジオは新しくできるけどね。

いま取り組もうとしているのは、テキサスインスツルメンツ(半導体大手)などの大企業がスポンサーとなって、スポーツイベントを盛り上げること。

2026年のFIFAワールドカップではダラスが複数会場を提供する予定で、サッカーはまだスーパーボール(アメフトの大会)ほどの人気はないけど、もっと盛り上げようとしている。

今後もスポーツイベントで企業と一体になって盛り上げていくと思うよ。」と言っていました。

野球でも昨年はワールドシリーズにテキサスから2つのチームが残り、レンジャーズが優勝を果たしました。スポーツの面でテキサスが開催地となって注目を浴びる機会がこれから多くなるかもしれません。

大谷翔平選手がカリフォルニアで活躍していることで日本人が注目するように、日本人選手がテキサスで大活躍してくれたら効果が大きいのになぁ、と願ったりもします。

このエリアの魅力はみんなが「新しい」こと

アンドリューは北ダラス商工会議所の他にも、さまざまなイベントやコミュニティに参加しているようです。少し探せばイベントは本当に豊富で、1週間で名刺がいっぱいになるほど交流できますし、みんながお互いに支えようとするマインドを肌で感じます。

「このエリアが良いのは、みんながどこか他の州や他の国から来た人ばかりなこと。新しい人をウェルカムする気持ちをみんなが共通して持っていると感じるよ。」とアンドリューは言っていました。

私がM&Aアドバイザーとしてテキサスでの需要を広めたいと話をすると「もし、ウチのような家具の廃棄やリサイクル、サステナビリティ事業に関心のある日本人投資家がいたら、いつでもウェルカムだよ!」とも言ってくれました(笑)

私のような日本人とはまだあまり出会う機会がない様子ですが、これから日本人でこの地域でビジネスしたいと考える人も増えてくれたら嬉しいなと思います。