こんにちは!オーナーのMISAです。

今回は、PART1に引き続き、北ダラスで活躍するPARADIGM BUSINESS BROKERSのWasimにお話をお聞きします。


MISA:この北ダラスエリアに来たきっかけは何でしたか?

約20年間フロリダに住んでいたのですが、22年前に当時勤めていた会社の人事異動でダラスに引っ越してきました。エンジニアリング領域のコンサルタントとして、当時はY2K(2000年問題)に取り組んでいました。

1997年に引っ越してきたのですが、その当時はこのアレンのエリアは、ダラスの郊外という感じで、いまほど人口が多くなかったです。アレンに住み始めてからは約20年になりますね。

MISA:20年!では、このエリアがどう変化してきたのかすごくよく知っているはずですね?

もちろん!当時は大きな高速道路(ハイウェイ75号線)以外は、本当に片側1車線しかないような道路しかなかったんですよ。トウモロコシ畑が広がっていて、ほとんど農地しかないような場所でした。

MISA:いまはトウモロコシ畑なんて、見かけないですよね(笑)

ほんとに。ここに住む人は、昔は自分の農地で馬や牛などの家畜を飼っている人が多かったですね。当時、私はそういう雰囲気が好きだったんです。仕事では、ここから南に18マイルほど下ったダラスダウンタウンへ通い、仕事が終わればアレンの自宅へ帰ってくる。シティと田舎の景色の変化を楽しんでいました。

MISA:何故このエリアは最近人気が高まっているのだと思いますか?

まず、テキサスは州として最近とくに人気が高まっています。それは主に、この州が油の原産地であることに起因して、経済的豊かさにおいて圧倒的に強い州であるからです。

テキサス州の中でも、各エリアによって特色があります。例えばヒューストンは、油・ガスなど資源産業が盛んなエリアです。一方、ここダラスエリアは、たくさんの大企業の本社が存在する場所です。例えばアメリカンエアラインサウスウェストエアラインペプシの本社があるし、トヨタは数年前にロサンゼルスから北米本社を移転してきました。他にもニーマンマーカス(百貨店大手)、ピザハットなど、たくさんの大企業の本拠地となっています。それらに伴って、他州からたくさんの人がこのエリアに移動してきています。

そしてダラスエリアは、生活コストがリーズナブルな点も人気の理由のひとつです。広大な土地があるし、生活コストは西海岸・東海岸と比較すると圧倒的に低い。地理的にも、アメリカの中心に位置するこの場所というのは、他州へ飛行機で移動するのにも非常に便利です。アメリカンエアラインの本社がここにあることも、空路移動の利便性を高めている要因になっていると思います。

教育や日々の生活において、移民にとっても暮らしやすく、ビジネスの面でもポテンシャルに溢れる北ダラス

ここに住む人たちも、非常にフレンドリーで良い人ばかりです。多様なカルチャーが混ざり合うこのエリアで、子育てをすることも非常に良い環境だと思います。

MISA:このエリアの教育レベルは高いと聞いています。

そうなんです。良い学校、大学、コミュニティカレッジがあります。

MISA:教育品質が良いのは、大企業が進出してきて、レベルの高い人たちが集まってきているからでしょうか?

特にアジア人の人口が北ダラスに増えているからなのではないかと思っています。北ダラスの中でも、とくにプレイノ、アレン、フリスコでアジア人の人口が増えています。彼らは賢いし、家族の絆が強く、子供に良い教育を受けさせたいと非常に熱心です。

規律ある子育てや、子供の将来への期待が高い人が多いことが地域にも影響して、良い教育環境が整っていくことに繋がっていると思います。

もちろん、親が良い教育を受けているケースが多く、彼らは可処分所得が高い。私たちが住むこのアレンの西側エリアに至っては、平均年収は16万ドルです。これはアメリカ全体の平均年収よりもはるかに上回る数値です。それだけでも、このエリアがいかに経済的に豊かであるかわかりますよね。

MISA:わお!ここを移住先に選んだ私は正しかったですね(笑)

ほんとにそう!このエリアでの生活をこれから楽しめると思いますよ。アレンはまだまだ発展していて、たくさんアパートメントが建設されている様子を見かけると思います。発展が加速していて、もう余っている土地が少なくなってきているから垂直的に開発せざるを得ない状況にある証拠です。

MISA:私は日本から移ってきた移民で、Wasimはパキスタンからの移民ですね。移民にとってこのエリアはどうですか?

移民としての立場でも、非常に良いエリアだと感じます。海外からの投資家としても、企業に就職して働く立場としても。ダラスエリア、北ダラスエリアは全般的に、住みやすい土地だと感じます。あらゆる有名フランチャイズ店は大抵ここにも存在するし、ビジネスオーナーの観点で考えても、成長余地は限りなくある。大きなポテンシャルを感じます。

アレンは、「Business friendly」だと感じます。市として、ビジネスのオーナーにはこのエリアで事業を展開することにおいて非常にサポーティブです。それは税制面での優遇においてもいえるし、何か事業をスタートする際の行政手続きなどにおいても協力的であると感じます。

例えば何か建物を建設するときには役所の監査が必要ですが、監査にかかるコストをなるべくビジネスオーナーに負担させないような配慮があったり、必要な行政プロセスが迅速に進められるように対応してくれます。

例えば、アレンで何かビジネスを始める(新規・買収に関わらず)ために建物のテナントとしてスペースを利用したいときには、Certificate of Occupancyを申請する必要があります。そのためには市の消防局に許可を得なければいけないケースもありますが、事業開始したい日には許諾を得られるよう、迅速に対応してくれたりと、非常に手はずが良いと感じます。

MISA:海外からここに移り住んでも、ビジネス・プライベートともに充実した人生を歩めそうですね。まだ日本から移転してきたばかりの私も、全く同感です。


インタビューはPART3に続きます。