こんにちは!オーナーのMISAです。

PART1・PART2・PART3に引き続き、北ダラスで活躍するPARADIGM BUSINESS BROKERSのWasimにお話をお聞きします。今回で最終回です!


MISA:日本は小さい島国でここからも遠いです。「テキサス」と聞くだけで「アメリカ南部。人種差別とかありそう」というイメージを持つ人もいるのではないかと思っています。同じ移民として、そのあたりはどう感じますか?

全く、差別的なことは感じません。移民として、そう感じたことは一度もないし、友人にもシンガポール人、中国人、日本人と出会ったのはMISAが初めてだけど、色んな人種がいますがそんな話を聞いたことはありません。ダラスエリアは”Melting Pot(人種のるつぼ)”であり、世界中から来たさまざまな国籍の人に溢れています。

昔は、ニューヨークやシカゴなど大都市でしかそういった多国籍な環境は無かったけれど、いまはダラスエリアのどこへ行っても「アジア人だから」と差別するようなカルチャーの場所はありません。むしろ、アメリカ南部の人たちは非常に親切なんですよ。ホスピタリティ精神にあふれる人ばかりでであることで有名です。

MISA:個人的には、日本にいるよりも居心地が良いかも(笑)。

本当?(笑)

MISA:日本はすごく小さい社会で、基本的には日本人しかいません。同一人種しか周りにいないからこそ、人との「違い」により敏感で、すぐに他人との違いを見つけるようなところがあると感じます(年齢・性別・性別・職歴・学歴・血液型などなど・・・笑)。個人的には、それがたまに「息苦しいな」と感じることがあります。

でもここは、人と人が「違うこと」が当たり前であり、どんなビジネスネットワーキングイベントに参加しても本当に歓迎されているように感じるし、「よそ者」というような特別扱いをされていると感じたことは一度もありません。

そうですよね。みんな外からくる人を歓迎するマインドを持っていますね。

考えてみれば、結局のところは、自分が他の人に対してどのように接しているか次第なのではないかと思います。自分が他の人に対して親切に温かく接し、ビジネスではプロフェッショナルらしく振る舞いをすること。適切な支援をしてあげたり、良いサービス・商品を提供したり、あるいは従業員に対して丁寧に接したり・・・。そうきちんとした対応ができていれば、人に嫌われる理由なんてひとつも生まれないはずですよね。

これがプロフェッショナルとしての礼儀だし、この点に関して、国籍なんて、全くもって関係ないことですよね。逆に、ローカルの人間でそういうプロとしての振舞いに欠けるようであれば、誰も近づかなくなりますしね。

だからいまの時代においては、”Delivery & Practicality”(=実質的に、自分が一体にどんな利益を提供できるのか)ということがすべてなのだと思います。

これまでの案件で「差別されていると感じるために事業を売却したい」「自分が地元出身ではないために自分から商品を買ってくれない」なんていうビジネスオーナーは見たことがないし、私のクライアントは本当に様々な国籍に富んでいて、国籍による優劣なんて感じないですね。

MISA:どのようにビジネスの売主は、Wasimを見つけてクライアントとなるのですか?

売却を考えるビジネスオーナーがGoogle検索で見つけてくれるケースもありますが、過去に成約した顧客から紹介していただいて案件化するケースが多いですね。もしくは、レターを出して特定のビジネスのオーナーを探すようなこともあります。また、ビジネスネットワーキングイベントに参加して人脈を広げることもありますね。それから、地域の商工会議所に登録もしているので、そのネットワークから見つけてもらえることもあります。

驚くことに、多くの人が私たちのようなM&Aアドバイザー(ビジネスブローカー)が存在することすら知らないケースがあります。この仕事は、よく不動産ブローカーが手がけるものだと思われがちなのですが、彼らの役割とは、全く違います。

MISA:たしかに、アメリカでは不動産ブローカーがビジネスブローカーのような動きをすることもたまに見かけますね。でも、私も同意見で、M&Aは不動産とは全く違うものですよね。

私自身は、いまはローカルを学び、しばらくは日本の買手側のアドバイザーとなることに注力しようと考えていますが、ゆくゆくはローカルの売主側のアドバイザーとして支援することも視野に入れています。

それはもちろん。これから実現できると思うし、良いと思います。

これから一緒に案件を手掛けていきましょう!

ぜひ、よろしくお願いします。^^


今回のインタビューで、買手としては大事にすべきポイントや海外からの移民としてこのエリアでビジネスを手掛けていくことの面白さなど、改めて勉強になりました。

これからビジネスパートナーとして協力していただき、日本人投資家にも良い案件を紹介できるようにぜひお手伝いお願いします。

インタビューに協力してくれたWasim、本当にありがとうございました!