こんにちは!オーナーのMISAです。テキサス在住20年以上の日本人Fさんに、PART1PART2に引き続きお話をお伺いします。


MISA: 20年以上ダラス在住ということで、変化はどうですか?

めちゃくちゃ変わりました。プレイノとかフリスコとか、行ったことないぐらいの「ド田舎」という感じだったのに…(笑)全然変わっていて、びっくりしていますよ。不動産価格もすごい高くなったし。

MISA:この盛り上がりの要因は何でしょうか?

やはり税制メリットじゃないですかね。あと、日本人に関しては、トヨタの米国本社が来たというのが一番大きいような気がしますね。

MISA:私はM&Aアドバイザーなので、小さいビジネスを買って個人がアメリカに移住するなり、日本企業がアメリカに進出するお手伝いをしてるんですけど、どうな風に買うビジネスを見極めたら良いか何かアドバイスはありますか?

ローカルの人たちを相手にしっかりビジネスがある方が強いと思います。いまはまだ日系企業が少ないけど、いま進出していて人気の日系企業だって、他の同業他社が来たら簡単に立場が弱くなると思います。

日本人かアジア人相手だけでなく、ローカルにしっかり根付いたビジネスでないと厳しいかなと思います。DFWの人口はいま230万人なので、その230万人を対象にしたビジネスじゃないとね。

MISA:日本人、何%ぐらいなんですかね?

私がきた当初は400人ぐらいだったと思いますが、いまは1万はいるでしょう。

MISA:増えてますよね。ポテンシャルはあるし、開かれてる都市だからこそ、ローカルに愛されるビジネスを見つけてほしいところですね。

そうですね。ローカライゼーションは大事です。日本の良いものを持ってくることは大事だと思いますけど、テキサス仕様にローカライズしないとダメですね。


例えば「おにぎり屋さんを持ってきたら良いよ」って日本人コンサルタントが無責任なことを言っても、日本人の数なんて少ないので、テキサスのローカルの人に対応できるようなメニューと内容とプライスを考えないと。

MISA:変にそういう”進出コンサルタント”の言うことを鵜呑みにしないほうが良いですね。ローカルを自分で調査して、そこに根付くビジネスはなんだろうって考えるのが良いですね。

それを考えると、こちらにすでにある地元のビジネスを買うという方が良いかもしれないですね。

MISA:新規でやるよりは、地元のビジネスを理解する意味ではスピーディだと思います。

例えば、一から作るのではなくて、スポーツジムを買収して、日本式のトレーニングを取り入れるとか。普通のアメリカ人と張り合っても厳しいと思うので、日本式を混ぜたり、日本製のサプリを提供したり…。マッサージなどボディケア系を組み入れるなど、何かしらオリジナリティを加えると良いのではないかと思いますね。

MISA:そうすれば日本人としての強みも活きるし、ローカルに根付く良いものを受け入れ、活かせることになりますね。

こちらのローカルのアメリカ人の仕事と張り合おうと思うとなかなか難しいと思うんですよね。特に日本から来た人というのは、言語の問題もあるし。そのギャップを埋めて差別化につなげるために、日本人としての強みを多少は取り入れたほうが良い気がします。

その通りですね!謙虚な姿勢でローカルを尊敬しつつ、日本人の強みを融合できれば新規事業でもM&Aでもうまくいく可能性が高くなるのではないかと思います。

大変、勉強になりました!Fさん、インタビューにご協力いただきありがとうございました!