11月に入ると、テキサスの街は一気に“ホリデー気分”に包まれます。
スーパーには巨大なターキーが山積みになり、パンプキンやクランベリー、パイの材料がずらり。
北ダラスでも、家族や友人が集まって感謝を伝え合うサンクスギビング(Thanksgiving Day)は、一年の中でも特別なイベントです。
でも、日本から移住してきたばかりの人にとっては、
「何をどう準備すればいいの?」「ターキーってどれを買えばいいの?」と戸惑うことも多いはず。
今回は、北ダラスで暮らす日本人の目線で、
テキサス流サンクスギビングと日本流の祝祭テーブルを比較しながら、
「我が家らしいホリデーの過ごし方」をご紹介します。
🦃 テキサス流サンクスギビングってどんな日?
サンクスギビングは、毎年11月の第4木曜日。
家族や友人が集まり、1年の恵みや健康に感謝して食卓を囲むアメリカ最大の祝日です。
特にテキサスでは「家族再会デー」と言ってもいいほど、みんなが実家や親戚の家に集まります。
数時間かけてドライブしたり、RV(キャンピングカー)で移動したり。
日本でいう“お正月”に近い雰囲気ですね。
定番メニューはもちろん、
- ローストターキー(七面鳥)
- マッシュポテト+グレービーソース
- クランベリーソース
- グリーンビーンズキャセロール
- パンプキンパイ or ピーカンパイ
の「ザ・アメリカン」スタイル。
お皿いっぱいに盛られたボリューム感には、最初ちょっとびっくりするかもしれません!
🍱 日本の“おもてなしテーブル”との違い
日本のお祝いごはんといえば、見た目の美しさとバランスのよさ。
小鉢や重箱に少しずつ盛り付けて、彩りを大切にするのが特徴です。
一方、テキサスでは「豪快に大皿でシェア」が基本。
キッチンからテーブルへ、湯気の立つ大皿が次々並びます。
どちらも“家族で囲む幸せ”を大切にしている点では同じですね。
最近では、テキサス在住の日本人家庭の間で“和×洋ミックス”スタイルも人気。
たとえばこんなアレンジはいかがでしょう?
- ターキーの代わりに ローストチキンやサーモンステーキ
- スタッフィング(詰め物)を 炊き込みご飯 風に
- クランベリーソースの代わりに ゆずジャム や 梅ソース
- パンプキンパイの代わりに かぼちゃプリン や スイートポテト
こうした工夫で、子どもも食べやすく、日本人の味覚にもぴったり。
「せっかくなら日本らしさを出したい」と思う家庭におすすめです。
🛒 北ダラスで材料をそろえるなら?
サンクスギビングの買い出しは少なくとも1週間前にスタート!
特にターキーは冷凍で売られていることが多く、解凍に3日ほどかかります。
北ダラスエリアなら、以下のお店が便利です👇
- HEB Frisco / Plano:大型ターキーや調味料、パイ生地まで揃う
- Central Market:ワインやチーズ、サイドメニュー素材が豊富
- Mitsuwa Marketplace Plano:和の副菜や調味料が手に入る
- 99 Ranch Market:アジア系の野菜・魚介類が豊富でアレンジ向き
また、Whole FoodsやTrader Joe’sでは、
調理済みのターキーやサイドディッシュを予約できる「ホリデーミールプラン」もあります。
仕事や子育てで忙しい人には、これが本当に助かります!
🌾 テーブルを彩る“和のエッセンス”
テキサス流の華やかさに、少しだけ日本の「しつらえ」を取り入れてみるのも素敵です。
たとえば:
- 竹のトレイに前菜を並べる
- 和紙のランチョンマットや金色の箸置きを使う
- 柿や南天の枝をテーブル中央に飾る
- **ドライフラワーや菊(マム)**を秋色でまとめる
派手なデコレーションが多いアメリカの中で、
“控えめだけど美しい”和の演出は印象的。
現地の友人を招くと「Wow, so elegant!」と喜ばれること間違いなしです。
💬 感謝を伝える時間にしてみよう
サンクスギビングの本来の意味は「感謝」。
アメリカの家庭では、食事の前にひとりずつ「今年感謝していること」を話す習慣があります。
最初は少し照れくさいですが、
「家族の健康」「新しい出会い」「仕事の成功」など、
言葉にすることで心が温まります。
子どもがいる家庭では、
「感謝カード」を作って壁に貼るのもおすすめ。
来年見返したときに、家族の成長を感じられるはずです。
🌸 花を添えて“季節のこころ”を
最後にもうひとつ。
食卓に季節の花を一輪飾るだけで、雰囲気がぐっと豊かになります。
おすすめは、
- オレンジのマム(菊)
- ダリア
- ユーカリ
- 紅葉した枝もの
日本的な雰囲気を出したいなら、
南天や柿の枝を花瓶に挿すと、温かみがプラスされます。
最近では、北ダラスでも「和×洋アレンジメント」を扱うフローリストも増えてきています。
花を通じて“日本の美意識”を伝えるのも、すてきな文化交流ですね。
🕊 まとめ:テキサスで“我が家流”サンクスギビングを
テキサスで過ごすサンクスギビングは、最初は少しハードルが高く感じるかもしれません。
でも、大事なのは完璧なターキーを焼くことではなく、「誰と、どんな気持ちで」食卓を囲むか。
日本の丁寧なおもてなしの心と、テキサスの温かくフレンドリーな文化。
この2つを掛け合わせたとき、
世界にひとつだけの“我が家流サンクスギビング”が生まれます。

