概要
テキサスA&M大学のMays Business Schoolが、起業とイノベーションを実務面から後押しする新センター(Center for Applied Entrepreneurship and Innovation)を立ち上げたと報じられました。大学発の研究・人材・企業ネットワークを束ね、地域の新規事業を加速させる狙いです。テキサスでの事業開発や投資を考える日本企業にとって、出会いの“ハブ”が増えるニュースです。
詳細
今回のポイントは「Applied(応用)」という言葉にあります。机上の研究だけでなく、企業課題に近いテーマ設定、起業家教育、メンターや企業との連携を通じて、アイデアを事業として形にする支援が想定されます。こうしたセンターができると、学生・研究者だけでなく、地元企業、投資家、行政も巻き込んだコミュニティが形成されやすく、結果としてスタートアップや新規事業案件の“供給”が増えます。
テキサス・日本人投資家への影響
日本からテキサスへ進出する際、最初の壁は「現地で信頼できる情報源と人脈をどう作るか」です。大学拠点のセンターは、①技術や人材へのアクセス、②PoC(試し導入)先の探索、③共同開発パートナー探しの場になり得ます。さらに重要なのは、こうしたコミュニティから将来の買収候補(小規模でも伸びる会社、尖った技術を持つチーム)が生まれやすい点です。最初から買収に踏み切らず、提携→小口投資→段階的な買収という“リスクを抑えた入り方”の選択肢が増えます。
まとめ・今後の展望
新センターの設立は、テキサスで起業・新規事業の動きが一段と活発になるサインです。日本企業は「情報収集の拠点」として早めに接点を作るほど、良い案件に近づけます。
コメント
M&Aアドバイザーの立場から見ると、大学周辺のエコシステムが強くなる局面は“将来の買収の種まき”に最適です。大切なのは、いきなり買う・出資するよりも、まずは現地で継続的に案件が集まる導線を持つこと。例えば「どんな分野の企業が集まりそうか」「紹介を受けられる体制か」「実証実験を受け入れる企業が周囲にいるか」を確認し、進出目的(販路開拓、人材確保、技術獲得)に合う形で関与を設計すると失敗が減ります。テキサスでは“人づて”で良い案件が回ることが多いため、こうしたハブとの関係づくりが、結局は最短ルートになります。
出典: Mays Business School Launches Center for Applied Entrepreneurship and Innovation
※ この記事は一般的な情報提供を目的としており、法的・税務的なアドバイスではありません。詳しくは専門家にご相談ください。
