一言で説明

SBA融資は、米国中小企業庁(SBA)が「保証」を付けることで、銀行からの借入を受けやすくする中小企業向けの融資枠です。M&A(事業買収)の資金調達でもよく使われます。

詳しい解説

SBA融資はSBAが直接お金を貸すのではなく、提携銀行の融資に対してSBAが一定割合を保証する仕組みです。代表的なのはSBA 7(a)で、買収資金・運転資金・設備投資など幅広く使えるのが特徴です。日本の「制度融資」に近い発想ですが、米国では個人の信用(クレジットスコア)、自己資金、キャッシュフロー(返済原資)の説明がより重視されます。要件や上限、手続きは随時更新されるため、公式情報も確認しましょう(SBA Loans)。

テキサスM&Aでの具体例や注意点

たとえばダラス近郊で既存のサービス業(HVAC、清掃、修理など)を買収するケースでは、過去の財務が安定していればSBA 7(a)で購入価格の一部を賄える可能性があります。一方で、買い手のクレジットや業界経験が薄い、帳簿が整っていない(税務申告とP&Lの整合が弱い)と、審査が長期化したり条件が厳しくなります。さらに重要な注意点として、一般にE-2ビザ保有者はSBA融資を利用できません。つまり「E-2で渡米して買収、資金はSBAで」という設計は前提から崩れるため、自己資金・民間融資・売主融資(Seller Financing)など代替案を早めに組み立てる必要があります。加えて、SBA案件は書類量とプロセス管理が要で、LOI段階から資金調達の実現可能性を織り込むのが安全です。

まとめ

SBA融資は米国M&Aの王道の資金調達手段ですが、誰でも使える万能薬ではありません。ビザ要件(特にE-2)と審査ポイントを踏まえ、早期に資金計画を固めましょう。

コメント

私たちがテキサスでご相談を受ける中でも、「良い案件が見つかってから融資を考える」より、「融資の筋道が立っているから良い案件に勝てる」ケースが多いです。SBAを狙う場合は、買収価格だけでなく運転資金の余裕、財務資料の整合性、買い手側の説明力まで含めて“審査に通るストーリー”を作るのが肝でした。E-2の方はSBA前提にしない資金設計に切り替えるだけで、案件選定と交渉条件が現実的になり、結果的に成約確度が上がる印象があります。

※ この記事は一般的な情報提供を目的としており、法的・税務的なアドバイスではありません。詳しくは専門家にご相談ください。