こんにちは!オーナーのMISAです。今回はテキサスの地元企業のみをクライアントとするCommercial Bank of TexasのDavid Enghさんにお話をお聞きします。
MISA: 自己紹介をお願いします。
Commercial Bank of TexasでCommercial Lender(商業用融資)担当のDavid Enghです。私はクライアントが融資のプロセスを理解するのをサポートしたり、不動産物件・動産資産や事業設備、投資用物件を購入するためのお手伝いをしたりすることです。
MISA: クライアントはどんな点に不安や疑問を持ちますか?
まず「融資のプロセス自体がどのようなものか」、「どれくらいの資金が必要となるのか」、「支払額はいくらか」、「ローンの期間と金利はどれくらいか」というような質問をよく受けます。
各事業者それぞれの業界にはリスクがつきものであり、融資する側は、安全策としてリスクを最小限に抑えるために、状況に合わせてローンのプランをカスタマイズする必要があります。
例えば、個人の資産状況が安定していて、その領域に携わっている期間が長ければ長いほど、リスクは低いと見なされて、支払額を決定するのに役立ちます。
一般的には、多くの業界で、リスクが最小限と見なされる場合、借り手にとって最も安定した割合は20%の頭金です。一方リスクが高い場合、30%から40%の頭金が必要となります。各事業者にとって的確なローンのプランを決定するために、正確な数字を用いてプロセスの手順、進捗を把握することに努めます。

MISA: どのような業界でも対応していただけるのでしょうか?
いまはとくに、テキサスは不動産の価値が急速に上昇し続けています。そのため、銀行は不動産を持つビジネスを好む傾向にありますね。例えば、賃貸で運営しているコーヒーショップを購入したい場合には、より多くのリスクがあると見なされます。
もし、すでに土地や建物も所有しているコーヒーショップを購入するケースでは、まだリスクを回避できる可能性が高いです。そのため、銀行はこれらの要素を考慮に入れて審査をします。
MISA: 不動産を保有している場合は、その資産に担保をつけて貸し出すということですね?
そうです。要するに、もし事業主が借入金の返済ができなくなった場合、銀行がその資産を売却して返済資金に充てるということですね。
MISA: では、不動産を所有していない事業者にとっては融資の承認を得るのは難しいということですね。
その通りです。ただし、例えばコンクリート関連の事業を手掛ける場合、そのビジネスを買収するのに200万ドルを費やすとして、その事業が100万ドルほどの価値があるトラックを資産として保有していたとします。そうすると、事業としては賃貸で成り立っているとしたとしても、その事業者は資産(=100万ドル)を所有しているため、そのトラックが価値のある資産として担保の対象になりえます。
MISA: もし私が日本人投資家にこのエリアでのビジネス買収をお手伝いしたとして、その後その日本人事業者がここで借入をしてビジネスをさらに拡大したいとなったら、お手伝いしてくれますか?
もちろん!私たちはダラスと東テキサスに融資を行っています。借り手(企業・個人)がこのダラスか東テキサスのエリアにいる限り、融資の対象になります。基本的にはCommercial Bank of Texasは地元の方のみを対象としています。
MISA: 担保とする資産が減少するケースもあると思いますが、基本的にはテキサスの不動産を担保にできるのであればリスクは低いと評価される傾向にあるのですね?
そうですね。例えばトラックのような資産は価値が減少する可能性があると考えます。しかし、ダラスエリアの商業不動産は価値が高まる可能性があります。そのため、何か悪いことが起こった場合のリスクを大幅に減らします。
MISA: 初めてアメリカに進出する日本人投資家が融資の承認を得るためのTIPSはありますか?
リスクを低減する解決策は、原則としては頭金を増やすことですね。その他に銀行側が好むのは、当行に預金をより多く預けることです。
預金が多ければ多いほど、利率の交渉の余地が広がります。つまり、ローンにお金を投入し、ローンの金利を下げ、銀行に預金を持ってくることです。
MISA: このエリアに来た新参者経営者にとっても、それは平等に同じなのですかね。
そうです。または銀行により多く預金することも好条件に繋がりますね。事業用の資金だけではなく、個人口座やCD、マネーマーケット口座などのお金を預けることもできます。これらも私たちにとって、より多くプラスの要素として働きます。
インタビューはPART2に続きます。
