こんにちは!オーナーのMISAです。PAR2に引き続きBrenda Siriさんにお話を伺いました。

テキサスの発展と日本人投資家に必要な心構え
 

Misa:最後の質問は、Brendaの大学での教育に少し関するものかもしれません。私のクライアントは主に日本人投資家です。アメリカでビジネスを始めるのに、この北ダラスはいい場所だと思いますか?

私はダラスに住み始めて21年経ち、急激な成長を見てきました。私が思うに、ある会社が来てからテキサスにおけるビジネスの動きが変わったのではないかと思います。そのある会社がトヨタです。トヨタはカリフォルニアを離れ、ダラスにやってきて、驚異的な規模の施設を建設し、多くの雇用をもたらし、大成功を収めました。 非常に確立された組織だと思います。

日本の投資家も、テキサス北部で多くの成功を収めることができると思います。しかし、初めてここに来てビジネスを始める投資家は、アメリカでのビジネスの進め方を理解するために、まずは投資先の現地企業のオーナーを信頼することが大切だと思います。私は自分の講義の受講生から、アメリカでのビジネスとそれ以外の国でのビジネスがいかに大きく異なるかを学びました。だから、日本から来てビジネスに投資しようと考えている投資家に対する私の最大のアドバイスは、「私は日本から来て、この会社にお金を投資する立場だ。だから自分のやり方でやる。」という考え方で来るべきではないということです。確かに投資によってその会社は支援を受けることができ、さらに利益を出せることを望んでいます。しかし、現地の経営者はアメリカにおけるビジネスの専門家なので、海外からの投資家は非常に謙虚なアプローチが必要なのです。

Misa:まったく同感ですね。日本人投資家の中には、日本人であることに誇りを持っていて、「日本の品質は世界一だ」と信じている人もいます。現地の人々や文化を学ぶ必要がある。なのでそういう人たちは大学でBrendaの講義を受けるべきですね!(笑)

大歓迎ですよ!このコースはとても人気があるんです。受講のキャンセル待ちの人もいるほどです。とはいえ、私のカリキュラムを、投資家の皆さんに受けてもらうアイデアは良いですね。確かに日本には非常に高い品質基準があります。現代社会において、多くの企業が従う品質基準の多くを発明したのは日本企業なのだから、日本が世界中の多くの企業に対して設定した品質基準を誇る権利があることには100%同意します。

しかし、そうは言っても、アメリカの企業に始めて投資するのであれば、すでにその経営者は、現地で成功した何等かの要素があると理解し、尊敬を持って投資する必要があるのです。当然、その市場において劣勢の企業に資金を投入するつもりはないと思います。しかし、オーナーシップ買収を検討する段階にあるのであれば、やはりその会社の経営手法やオーナーを尊重しなければならないと思います。


Misa:日本人投資家に対するパーフェクトなアドバイスだったと思います!ありがとうございました。

翻訳・執筆者:西海朋華(津田塾大学 学芸学部国際関係学科)