こんにちは!オーナーのMISAです。
今回もPART1に引き続き、Commercial Bank of TexasのDavid Enghさんにお話をお聞きします。
MISA: M&Aの場面でもよくSBAという言葉を聞くのですが、これは何でしょうか?
SBA(Small Business Administration)は、政府が小規模事業主に融資を支援するための仕組みです。政府の支援によって頭金を低減し、ローンの一部を保証する手助けをするものです。しかし、SBAのプロセスは非常に遅いです。
銀行が書類を送り、SBAの条件に合致するかどうかを確認します。私たちが通常求める情報だけではなく、さらに多くの情報を求めることがあります。例えば事業計画書などです。今後3年間または5年間のビジネスプラン全体像や、収支予測やデータなどを求めるかもしれません。銀行融資よりも多くの情報を提出させられることが多いですね。
MISA: たまにアメリカのM&A売却案件リストを見ると「SBA承認済」というコメントを見ることがあるので聞きたかったのです。もう政府からの融資について承認が下りたということですね。
そうです。ですが、例えばこの前、ある方がEコマース事業の買収について相談してくれたのですが、Eコマース事業だと、実質的に購入する資産というのは何もないので融資の観点では非常に難しいですね。
買収対価で得る資産がウェブサイトだけの取引になるはずです。担保保証できる物的資産は全くありません。ですので、彼の場合は大幅な頭金を用意する必要があります。なぜなら、支払いが滞ったら銀行も政府も回収できる術が何もないからです。ウェブサイトはほとんど価値がつかないし。このようなビジネスは、SBAの承認を得ることはできないはずです。
MISA:なるほど。。。物理的な資産がないとローンはなかなか難易度が上がりそうですね。

MISA: ところで、Davidはいろんなネットワークイベントに参加していますね?
そうですね!いろんな人にあって、いろんな事業を知ることが面白いと思っているんです。鶏肉工場、コンクリート会社、またはレストランなど、彼らの起源となるストーリーや拡張計画を知ることは常に興味深いです。
そして、彼らが次のステップを踏むために必要なものを知ることもあります。例えば、レストランでは、彼ら自身の大がかりな施設を持つ可能性は非常に低いと思います。そのため、おそらくは次のステップとしては自分で不動産を所有したいと思うかもしれません。ですので、彼らが次のステップとして何をしたいのかを理解し、それに備えるために手伝うことが大切です。彼らの物語を知り、自分がどのように役立てることができるかを考えることが好きなんです。
MISA: ビジネスオーナーがDavidに何か相談をするタイミングというのは、きっと事業を拡大したいと考えている時期ですもんね?
その通りです。私が行っていることは、事業者の成長を支援することです。時にはビジネスを拡大するのを手伝うし、時にビジネスを売却するために成長しています。
ときには、「5年~10年後に引退したい」と考えていて、短期資金のニーズがあったりします。もしくは、売上を拡大して事業を魅力的にして、マーケットに売り込む前に対策するための支援をすることもあります。
MISA:何かクライアントを支援した成功事例はありますか?
具体的な名前は伏せますが、私が関わっている特定の教会があり、約2年間彼らと話してきました。彼らは拡張したいと考え、場所を北に移したいと考えていました。しかし、当初から付き合いのある銀行は彼らが求めることに何も答えてくれず、教会のオーナーは非常に苛立っていました。
銀行はただ「何か違うことを試みる時期だ」と言ったので、その時期から預金を含めすべての取引を私たちの銀行に移し、融資の面でもお手伝いできることになりました。詳細に伝えられないのが残念ですが、成功事例の一つだと言えますね。
MISA: CBT(Commercial Bank of Texas)は他の銀行よりもより柔軟なのですか?
私たちはより柔軟で、顧客と近い距離感で良好な関係を築いています。教会の方については、他の銀行を通して私のことを知ってくれたのですが、それから定期的に連絡を取り合って、だんだんと財務アドバイザーとして多く支援することになりました。銀行に大金を預けているのに、銀行によって傷つけられるような事態があっては、関係性はすぐに壊れてしまい元に戻すのは非常に難しいと思います。だからこそ、信頼関係に基づための時間を費やすようにしているのです。

MISA: CBTのホームページを見ると「テキサススタイル!」を謳っていますね。
https://www.cbtx.com/about-us/
テキサススタイル!そうなんです。Friendlyな関係となる要素という意味ですね。銀行にとっての事業というのは「取引」そのものですよね。銀行Aや銀行Bや銀行Cに関わらず、取引を行ってもらうことが事業です。
ですが、バンカーがどう顧客に寄り添ってケアするか、融資プロセス中でクライアントがどんな気持ちになるのかなどをケアすることによって、顧客にとっては安心感を与えることにつながるんです。
さきほどの教会のように、教会が建設されたまではいいけどその後に銀行が約束したことが全然実現されなかったり、ほったらかしになってしまったら銀行へは失望してしまうでしょう。テキサススタイルを謳っている私たちの銀行では、ケアする心を忘れずに、どんなフェーズであっても支援する姿勢は変わらずにクライアントに対峙します。
MISA: 具体的にはCBTだとどのような対応をしてくれるのでしょうか?
レスポンスが迅速であり、プロセスを説明し、理解を助けること基本です。他にも例えば、ローンを取り扱う場合、大抵の銀行はすべてのローンの承認プロセスを同じ方法で行いますが、私たちはより柔軟性があり、創造的であることができます。
誰もがこれらの金利を固定したくありません。なぜなら、金利が非常に高いからです。しかし、多くの銀行がローンを固定し、5年間または3年間固定しています。一方私たちは柔軟性があり、可変金利を提供することができます。顧客は将来的に金利が下がることを有り難く感じるため、私たちは可変金利提案することもできます。他の銀行では、普通はリファイナンスをして再度審査を必要とするかもしれません。しかしこれには時間と費用がかかります。一方、私たちは柔軟に変動金利を設定することができるため、金利が下がれば支払額も自動的に下がります。私たちは顧客が求めていることを可能な限り実現するため、他の銀行が対応が難しいことについても対応することがあります。
インタビューはPART3へ続きます。