こんにちは!オーナーのMISAです。PART1に引き続き、起業家でありM&AのプロでもあるBerk Senerさんにお話をお聞きします。

Amazon活用テクニック!どうやって売上を伸ばす?

Misa:Luziaは、例えば日本人投資家など、だれでも経営可能だと思いますか?
そうですね。昨年の夏に6週間トルコに帰っていた時、過去最高額の売上を記録しました。
それは、オペレーションが完全に自動化され、誰も常に業務に従事する必要がなくなっていたからできたことです。

私が現在自分で行っている唯一のことは、2週間に一度Amazonの倉庫に行き、在庫を満たすことだけです。そのあとは、Amazonが商品発送などすべてを管理してくれます。

Misa:トルコから商品を輸入をしているということですよね?

トルコからダラスに商品を輸入しており、トルコのマルクス港からテキサスのヒューストン港に運ばれてきます。そしてトラックでダラスにある私の倉庫まで移送されます。
私は梱包などの仕事を自分で行なっていますが、Amazonの倉庫の中にはソフトウェアを使うことでその仕事を受け商品の全てを管理してくれるところもあります。

Amazonでのビジネスで忘れてはならないのは、Amazonで広告を出してもらわなければ誰も自分のショップを見つけてはくれないということです。それゆえ、マーケティング戦略に注力しなければなりませんが、こういった新しいソフトウェアを使えばビジネスを自動化することができるのです。

Misa: Amazonで利用できるいろんなプロモーションツールについては自分で勉強したのですか?
はい。私はAmazonのアルゴリズムを知り、それを自分のビジネスの中に落とし込むということが最も重要であると考え、何年もの間Amazon PPCのシステムについて学んできました。


たとえば、「スポーツタオル」というキーワードで他の会社と競合している場合そのスポーツタオルのキーワードで入札すると、赤字になる可能性があります。ですが「女性用」「テニスタオル」などの複数の語を組み合わせたロングテールキーワードをターゲットにすれば、より少ない資金でより多く売ることができ、収益性が高くなります。それぞれの商品を売るにはいろんなコツがあります。知識がないと失敗に終わるかもしれませんが、うまくその戦術を実行すれば、成功に近づくことができるのです。

だから私はすでに売れ筋の商品を売るためにツールを使うことを勧めません。たとえばただ商品がよく売れているからという理由だけでスマートフォンのケースを売るべきではありません。その商品が本当に好きで、その商品を常に誇りに思えるような商品、あるいはそういう会社を見つけるべきだと考えています。だから私は最高品質のタオルを売っているのであって、そこらへんの低品質低価格のタオルとは競合しないのです。


例えば、私たちは8枚のタオルセットをアマゾンで60ドルで売っていますが、アマゾン・ベーシック・ブランドではタオル8枚を25ドルで売っています。でも、私は彼らと競争しているわけではありません。私は、彼らが常に誇りに思えるような製品を伝えたいし、私のタオルには常に生涯保証をつけることができます。だから、もし誇りを持てて好きになれるような商品や会社を見つけたら、そのことについて学び販売してみることをお勧めします。

ECは競争が激しい?どのサイトを選ぶべき?

Misa: 私の理解ではAmazonでは常に他社との競合がありますよね。でも、その中でも競争しない戦略を選ぶべきだということですね。

Amazonの良いところは規模を提供してくれることで、Amazonがなければ、工場と交渉するときに必要な規模に達することができません。なぜなら、Amazonには「規模の経済性」を与えてくれる力があるのです。それが収益性にもつながります。 というのも、私のウェブサイトで販売する方が明らかにアマゾンよりも収益性が高いのですが、Amazonはそれ以外にも、ブランド認知度を高めてくれます。より多くの人々にリーチすることができるからです。ですが、他のブランドと競合することになってしまうというのがAmazonのデメリットですね。

Misa: Shopifyやe-bayなどAmazonではない他のサイトもありますよね。

そうですね。実際に私のウェブサイトはShopifyなので、Shopifyのプラットフォームを使っています。私はAmazon、Walmartなど複数のプラットフォームを使うべきだと思います。私は自分のウェブサイトやfairというプラットフォームで販売しています。
Fairはとても良いプラットフォームで個人のブティックにもアプローチすることができます。
つまりいくつか戦略を混ぜて使うということが必要になってきます。アメリカでは誰もがAmazonを使っていてAmazonのシェアが大きいですが他の角度からも検討が必要です。

Misa: Luziaの商品はアメリカ全土に売っているのですか?アメリカ以外には売っていないのですか?

基本的にはアメリカのみに販売していて時々カナダやメキシコにも販売するといった形です。今年はより良い方法で運転資金 を活用するためにカナダとメキシコへの販売はしていません。ですが、もしアメリカのアマゾンで販売しているなら、カナダやメキシコで販売するのはとても簡単ですよ。カナダやメキシコはアメリカよりも明らかに小さな市場です。ブラジルなどその他の市場もありますしね。 

インタビューはPART3へ続きます。

翻訳・執筆者:西海朋華(津田塾大学 学芸学部国際関係学科)