こんにちは!オーナーのMISAです。
今回は、ローカル紙であるCityLifestyleの編集長Angi Burnsさんにインタビューをしました。彼女が編集長を務めるプレーノとアレンについて、仕事をする上で大切にしていることをお聞きします。

新たなキャリアを求めて ― 編集長へ転身のきっかけ

Misa: Angiの手掛ける雑誌と編集長となった経緯を教えてください。
私はCity LifestyleAllenPlanoをフランチャイズオーナーとして担当しています。2年間Allenの編集長として活動しており、Planoは6月号 が1周年記念号になります。

私が編集長としてのキャリアを始めたのは、かつては自分がCityLifestyleの顧客だったからです。舞台芸術の教育者として20年間音楽学校を経営していたとき、私もこのCityLifestyleの一つであったMcKinneyの顧客であり、広告を出していました。そして、教育関連からは退こうと考えていた時期、娘たちが大学に入った頃でした。自分のキャリアについて考えた時、何か経済的にもう少し安定している仕事が良いなと考えていたんです。今でもNPOとして、”シェイクスピア・マッキニー“を経営しています。

Misa: いろんな活動をされているんですね!

そうですね!本当にいろいろと手広く手掛けています。

Mckinnyの編集長と昼食中、「教育の仕事を辞めたいが、次にしたいことがわからない」と言ったことがあります。その時彼女に「出版者になるのはどう?」と勧められ、そのときは出版に関わることがどういうことか何も分かっていませんでした。

少し調べると、City Lifestyleはフランチャイズであることを知りました。そして、Allenのフランチャイジーとしての権利を購入することに決めました。この雑誌が良いと思ったのは、地域に貢献する方法として、そこで起きているポジティブな出来事に焦点を当てていることです。

雑誌に載せている内容は単なるニュースではなくて、主に”Celebrating the Wins(地域の皆で祝うべき善きこと)”なのです。こうしてローカルの人、企業、団体を讃えているんです。毎月、「今月のNPO」、「今月の素晴らしい学生」、「今月の挑戦者」という特集を掲載しています。」

Misa: いい考え方ですね!”Celebrating the Wins”について、具体例を挙げておしえてもらいたいです。

もちろん!例えば、もうすぐ6月号が発売されます。
Planoで掲載するのは、一つの州でシーズン通して無敗の男子バスケットボールチームの話です。彼らのチームの軌跡と遍歴についての記事をお届けする予定です。Allenの方では、レスリングチームもまた、冬期のレスリングプログラムで大成功しているという話を載せます。

「今月のNPO」では、さまざまなNPOについて、また参加の仕方にどのような違いがあるかを書いています。

「今月の素晴らしい学生」では、常に上を目指す学生を紹介しています。何か受賞したり、何か秀逸なことをしたりした学生を掲載しています。

それから、各月の号にはテーマが設定されています。例えば5月号は女性の社会問題について取り上げます。 6月号では、男性社会について取り上げています。7月号は旅行についての問題ですが、子どもやペットについての問題も含まれます。

このように、私たちはコミュニティで起きていることを発見し、特集できるようにしています。サマーキャンプのガイドブックのようなものを持っています。さまざまな特集記事がありますね。

広告記事では、広告主がどんな事業をしているのかだけではなく、なぜその事業に従事するのかということについても話します。単なる売り込みで獲得するような広告営業はしたくないのです。私たちは、彼らのような事業主がどんな人物なのかを含めて読者に丁寧に紹介したいのです。

例えば、ある清掃会社があります。私たちの雑誌の広告主の1社です。その社長の祖母はグアテマラからアメリカにきた移民の方でした。彼女は家々の清掃業を始め、3世代後のひ孫の代には、それまでに学んだ労働観を踏まえて、きちんと合法的な会社を起こして成功しています。このストーリー自体を雑誌の中で伝えていますし、これが重要なのです。

他にも、例えばキャサリンはPRO NAILという屋根修繕の会社を経営しています。この屋根修理業界という男性優位の業界において、女性経営者としていかに成功したのかを描いています。そこで、男性優位な業界で彼女の人生観、労働観、経験がどのように彼女の事業を成功させたかについてお伝えしました。このように、ストーリーを重視するのです。

また、市や商工会議所と協力し、さまざまな公園やフェスティバルを知らせています。都市では、議会を通して図書館でのリーダーシッププログラムを実行しています。その過程で、この地域には多くのパブリックアートがあるという話をしました。だから私たちはパブリックアートを特集します。

総じて、この地域で起こっているさまざまな良いことを、さまざまな方法で表現しながら雑誌の中で伝えていくことが重視しているんです。そしてそれはローカルの人にもポジティブに受け入れられており、雑誌としても支えてもらっています。

着目すべきストーリーの見つけ方

Misa: どのようにしてストーリーを見つけ、記事にしていくのですか?

テーマ自体は我々が決めるのではなく、フランチャイズ本部によって決められます。全国に約200の支部がありますが、私の場合は、2つの雑誌を編集長として所有しており、もうすぐRockwallという雑誌も購入して3つになります。その中でも、City Lifestyle関連の出版物には全て同じテーマを毎月与えられます。私たちの役割として、地域社会内に物語を見つけることが必要です。

通常、まずは広告主の物語を2つか3つ掲載するところから開始します。
例えば、女性の社会問題のテーマを扱う際は、心身ともの健康やホルモンの専門家、女性の事業主等を特集しました。その次に、コミュニティで起きたことを見ていきます。常に事業主についてのストーリーと、団体についてのストーリーをそれぞれ2つから3つ取り上げています。

そして、毎月、今月のNPO、生徒、挑戦者、功労者としてボランティアや地域の指導者を紹介しています。これらの記事を枠に合わせてパズルのようにはめていきます。NPOの祭りやイベントがあれば、そのことについて特集することもあります。

いつも地域社会の人々に触れ、さまざまな情報に出会うことで良いストーリーを見つけようとしています。

インタビューはPART2に続きます。

翻訳・執筆者:鈴木咲香(津田塾大学 総合政策学部総合政策学科)