こんにちは!オーナーのMISAです。PART1・PART2に引き続き、CityLifestyle Allen/Planoの編集長を務めるAngi Burnsさんにお話をお聞きします。
日本の投資家が大切にすべきこと
Misa:日本の投資家がビジネスで進出した場合、このような雑誌を通してテキサス現地の人たちと関わるのも良いことですよね。
ええ。このような活動を通して、お互いを高め合えるパートナーとなる他の事業主と知り合う機会を得られます。また、さまざまな地域・住民、今ここにいる人々のことを知ることができます。私たちが多くの活動をしているので、提携者同士が家族のようになり、互いに紹介しあうような関係性も構築されます。
月に1から2回のイベントに共に参加することで、お互いをよく知り合うことができます。すでに私たちがその事業を調査していることを知っているため、安心して紹介もできます。基本的に雑誌として着目するのは一つの業界につき3社までなので、お互いのことを熟知できます。
例えば、屋根工事業社だと、多くの暖房や空調の業社と協力関係を結んでいます。彼らは私たちの協力者として知り合い、多くの場面で共に働いています。多くの場合、私たちがサービス提供をしている地域で仕事をしている人、例えば塗装業社の場合、電動洗浄機や造園社といった他の事業主と協力することができます。
また、雑誌のおかげで会社の認知度も高まり、例えば、「この人はとても良い不動産エージェントです。不動産エージェントが必要なときは、彼女に連絡しみて!」と言うことができます。これは単にGoogleで業者を探すよりも良いですよね。こういう紹介も通じて、一時的な取引で済ませるのではなく、長期的な顧客との関係を本当に重視しています。
Misa:日本人に対して日本人のみをターゲットにした事業を勧めるコンサルタントがいますが、私はこのような業者はあまりよくないと思います。視野が狭くて、機会損失だらけで勿体無いと思っています。どう思いますか?
スタートとしては、最初は良いことかもしれませんが、ビジネスの範囲を広めることも検討すべきだと思います。
私の知る限り、特にPlanoには多くのベトナム人と韓国人が在籍しています。Mckinneyで教育事業をしていたとき、ベトナム語は生徒たちの間で最もよく話される言語の一つでした。特にPlanoは非常に多様なエリアです。実際に、白人かつアメリカ人である人々は多数派ではなく少数派で、Planoでは異なる文化が混ざり合っています。息子が通っている学校でも、クラスにはインド人、アジア人、アフリカ系アメリカ人などがおり、まさに文化が溶け合った社会と言えます。ここには日本人学校のように、特定の文化や人種向けの学校もありますが、そのことに固執しすぎず、視野を広くした方がより多くの利益を得られると思います。
Planoを中心とするこのエリアの急成長
Misa:他の地域ではどうですか?
Planoは多様性と包括性に対して非常に寛容だと言えます。市、教育委員会等に提供される研修もとても先進的です。Allenも少々遅れているものの、追いつきつつあるし、不可能なことではありません。Mckinneyもそこを目指しているところです。しかしながら、最も先進的で成功しているのはPlanoだと思います。だからこそトヨタもPlanoを利用しています。多くの海外大企業もPlanoを選んでいます。
Misa: Angiはどのくらいの期間Planoに住んでいますか?
43年間プレーノの周辺に住んでいます。とても長い期間ですよね。
Misa: わお!40年以上前はどうだったのですか?
Custerロードの西やSpring Creekの北には何もありませんでした。ただの土地でしかなかったのです。でも、今では開発が進んでいます。以前と比べ、多様化していることが住み続けている理由の一つです。驚くほど成長し、富裕層も増えました。所得水準も増加しました。ただの小さな郊外の街が、世界の国々と比較しても少し高級な街になった感じがします。
Misa: Allenの私の住んでいるエリアの世帯年収は16万ドルと聞きました。
わお!夫婦二人の収入合計の平均ですね。平均的世帯収入だと考えると納得できます。
Misa: 今後は、どのように成長していくと思いますか?
もう全てがいま著しく早く変化しています。5年前、4000平方フィート(371.6122平方メートル)の家が30万ドルもしないで買うことができたのです。今では100万ドルはかかります。本当に、急に上昇したのです。どれほどのことか、言葉では到底言い表せません。正直、当時どのような感じだったのかを知るのが恐ろしいのです。本当に狂っているようです。でも、ここは投資にはとても良い場所です。これからもどんどん成長していくでしょうから。
Misa:私も不動産を探すため、ZillowやRedfinをチェックしています。
そうですね。不動産は特に、確実かつすぐに報酬を得ることができます。
テキサスの人々の親切心
Misa:テキサスの良いところを教えてください。
人々がとても親切に、温かく迎え入れてくれるところです。
Misa:私もそう思います。
そうですよね!でも、みんなが親切な一方で、極端な意見を持っている人もいます。最近ではここもかなり政治的になっていますが、いつもそうではありませんし、そうでないことを願っています。
しかし、みんながコミュニティを求め、人と関わりたいと思っているのは確かなことです。私の近所では、息子が友達と一緒に走り回り遊んでいます。隣人とも知り合いなので、彼らが家に来て火を囲んで共に過ごすこともあります。まさに共同体として、支え合っています。
特にAllenの人々はAllenが大好きで、小規模な事業や組織を支援することも大好きです。だから、Allenの雑誌がすぐに成功したのです。
「地域誌としての成功」の意味
Misa: Angiの言う雑誌が「成功している」とは、どのようなことが基準となるのですか?
雑誌の配布数に関しては、どれほどの家々に配っているか、広告主は何社なのか、さまざまな物事にどれほど関与できる機会があるのか、提携業社が成長し、その数を増やすほど、私たちも成長し、広告を増やせます。つまりは、広告によって提携している企業が増えると、配布ができる家、参加できるイベントも増えます。
本当に私たちは歓迎されてきました。昨年、Allenで私は年間最優秀起業家賞を受賞させてもらいました。そして、包括的かつ支援的な良きコミュニティを共有するための場所として称賛されてきました。コロナ禍のずっと前、「Allen Image」という別の雑誌があったのですが、もっと規模が小さい地域雑誌でした。今私が手掛けているような雑誌ではないので、多少異なるところもあるのですが、地域での出来事を取り上げると言う点では似たような雰囲気のものでした。その雑誌が廃刊になった後、空白の期間が生まれました。
だから、私がAllenのCitylifestyleを始めたとき、「ああ、ありがとう!こういうものが必要だったんだ。この地域についてもっと知りたかったんだ。」と言ってもらいました。近所の人々について、この地域で何が起きているのか、支援可能な地域のNPOについて知りたいし、イベントカレンダーが必要ということなのです。この雑誌は地域社会や業界から歓迎されました。市や商工会議所と多く連携することで、より深く関われました。
Misa: これから日本人投資家がテキサスへ進出していく際に、Angiの雑誌を紹介しても良いですか?
もちろん!とても嬉しいですね。
私はさまざまな事業主や地域のために働く人々を助けることに全力を注いでいます。それが私の目指していることです。教育事業としてはもうするつもりは無いので、これからはこのスタイルで地域社会に貢献できていると感じることをしたいのです。
Misa:インタビューにご協力いただき、ありがとうございました!
こちらこそありがとうございました!
翻訳・執筆者:鈴木咲香(津田塾大学 総合政策学部総合政策学科)