こんにちは!オーナーのMISAです。今回はBaojian FitnessのGrace Clevengerさんへのインタビューをしました。PART1では、彼女の転機について聞いていきます。
人生の転機
Misa:アメリカに引っ越した経緯、Graceの生活、経験を教えてもらえますか?どのように今の事業を始められたのかも教えてください。
Grace Clevengerです。元々は電子技術エンジニアをしていました。中国で学士号を取り、そして博士号 のためにアメリカに行き、後に就職先で出会ったプロダクトマネージャーの夫と1999年に結婚しました。その16年後の2014年、夫が心臓発作を起こし、三日間入院した後、2014年の4月28日に亡くなりました。
Misa: 心臓発作ですか。
そうです、心臓発作のほかに症状はありませんでした。高速道路で運転しているときでした。
重ねて、私の父も緊急入院をしました。父のために中国へ急ぐ傍ら、父親を失った11歳の娘をケアしつつ世話する必要があり、大変な時期でした。その後私の父は2014年の6月30日にこの世を去りました。この頃、私の日常の中で、何かが起こっていました。海の底に落ちたように先が真っ暗な状態でした。
しかし、信ずる神がどん底にいた私を救ってくださり、11月には解決へのビジョンが見えてきました。いまだにまるで真っ暗な洞窟の中を進んでいるようですが それでも未来からかすかな光が見えるのです。当時、私はフィットネスについてあまり知識がありませんでした。 ただ、エクササイズの知識が多少あっただけでした。その時既に、15年以上、いや、16から17年以上アメリカに住んでいました。

西洋の健康法:東洋人の視点
白人の方との暮らしの中で、 夫だけでなく多くの白人の方々の生活を見て、どのような生活スタイルなのかを知りました。夫はいつも病気とは無縁でした。しかし、西洋人の生活スタイルに対して何度も思うのです。彼らは自身の体を痛めつけているだけだ、と。代わりに、中国人や日本人などの私たち東洋人は体をどのようにケアすれば良いか知っています。 そして生活しながら自身の体へ良いことをもたらす方法を知っています。しかし西洋人は、極端な寒さの中横たわったり、ただ激しく運動することが好きで、エクササイズのスタイルが違うのです。
私はいまやアメリカ人として生きていますが、日々の生活で常々、2つの文化の中にいるように感じています。自分の心の中では右半分は東洋文化、左半分がアメリカ文化のような感覚です。 私は西洋の人々にフィットネスプログラムや単なる運動について教えるだけではなく、もっと東洋の健康管理全般を紹介したいと思っています。 一部の人々は健康そうに見えますが、実際には”regiment”のことを知らないのです。
Misa: regimentとはなんですか?
regimentとは、「健康管理法」や「養生法」のことで、本当の意味で体を養い、育むための 方法のことです。以前から 、代表例である経絡(チャクラ)や中国医学、運動法を学ぶことに私は 常に興味を持っていました。自分のエンジニアの仕事とは全く違う分野ですけどね。
2015年の丸々一年は、正直現実逃避を続けていました。夫がこの世を去った後、自分で家計を立て直そうと決め、不動産投資も始めました。家を買い、全てを自分で管理しています。 ローンオフィサー(住宅ローンのアドバイザー)の資格も持っています。
家を数軒購入し、資産運用を始めました。しかし、2015年末まで、東洋式のフィットネスに対する情熱やビジョンは消えませんでした。あるとき友人に「そんなにずっと思い描いているのに、どうしてすぐに始めないの?」と言われて背中を押されたんです。
インタビューはPART2へ続きます。
翻訳・執筆者:鈴木咲香(津田塾大学 総合政策学部総合政策学科)