こんにちは!オーナーのMISAです。今回のインタビュイーはフランチャイズコンサルタント会社オーナーのChris Utahさんです。PART1に引き続き、Part2では最適なフランチャイズを見つける方法をお伝えしていきます。さらに、フランチャイズ発祥の地アメリカでコンサルタントとして活躍するChrisさんから、フランチャイズの歴史についてお話を伺います。
ビジネス開業vs.既存ビジネス引き継ぎ 始める前に知っておきたい、両者の違い
Misa:ビジネスブローカーである私からすると、ゼロからビジネスを始めるよりも、すでに存在するビジネスを買収する方がはるかに効果的な気がします。Chrisの考えでは、それよりも主流のフランチャイズを買収してビジネスを始める方が、より効率的だと考えますか?
ええ、そう思います。ビジネスの種類にもよりますが、一般的に言えば、もし既に確立しているフランチャイズを買収するのであれば、すでに「ブランド」が認知されているだけでなく、事業を行うプロセスが明確で、あらゆるリスクや、欠陥がすでに解決されているというメリットがあります。
Misa:既存のフランチャイズを買収することは、まるでフランチャイズとM&Aの組み合わせのようですよね。
全くその通りですね。
Misa:特に外国人投資家が、アメリカで初めてビジネスを始める場合には、新しくフランチャイズを始めることの方が効果的でしょうか?
おっしゃる通りです。初めてビジネスを始める人にとっては、本当に効果的だと思います。必ずしもそれらのビジネスが開業する最後のビジネスになるとは限りませんが、最終的なゴールは複数の収入源を持つことだと思います。少なくとも私が知る限りでは、どの起業家もそう考えています。日常業務のオペレーション業務に携わるにせよ、純粋な投資家(”Owner-Absentee オーナー不在の経営スタイル”)になるつもりにせよ、それらは大変な作業が全て取り除かれている状態だと、その後のプロセスはずっと簡単に感じます。
アメリカでE2ビザ(投資ビザ)取得を目指す海外投資家のためのガイド
Misa: Chrisさんには多くの外国人投資家がいらっしゃいますよね。外国投資家が事業を買収し、ビザを取得することを目的としているケースは頻繁にあるのでしょうか。
よくあるケースですね。うちのフランチャイズコンサル会社は、約250のフランチャイズブランドを紹介できますが、投資家の視点に立って、要望や要件に基づいて適切なブランドを調べていきます。特に、財務状況、離職率、現在や過去に起きた訴訟などは重要です。投資家がフランチャイズ料を支払う前にそれらの重要な情報を伝えるようにしています。そして、ブランド側が求める要件に合致すれば投資家はフランチャイジーとしての権利を得ることができ、その後も要件を満たし続ける必要があります。
そして、250のフランチャイズうち、E2候補者の対応経験がある人は100人ほどいます。現在は12名ほどのE2候補者とやりとりしていますが、彼らのほとんどは中央アジア出身で、アメリカでビジネスオーナーになろうと移住してきたそうです。他国でビジネスオーナーの経験がある人もいますし、今回が初めてだという人もいます。
Misa:なるほど。つまりChrisは、E2ビザを取得しようとしている海外投資家を相手にする機会も多いということですね!
1800年代に遡り、フランチャイズのルーツを知ろう !
Misa:ところで、アメリカではフランチャイズビジネスは浸透していますか?
そうですね。フランチャイズ発祥の地はアメリカです。みなさんが想像するフランチャイズといえば、ファストフードを思い浮かべるでしょう。確かに、ファストフードはフランチャイズを大きく発展させました。ですが、フランチャイズの起源を辿ると、1800年代に”シンガーミシン”から 誕生したそうです。おそらく、誰もが子供の頃に自分の家や祖父母の家で見たことがあるでしょう。私の祖父母の家にもありました。それが初代のフランチャイズのモデルであり、ライセンスモデルに近いものとされています。
20世紀半ばには、ファストフード業界がフランチャイズというビジネスモデルを広く採用し、その発展を促進しました。今では、アメリカだけで3500ものフランチャイズが存在していますが、ファーストフードの他にも色々な種類のフランチャイズがあります。例えば、ホームサービス、健康とウェルネス、美容など。あらゆるカテゴリーにフランチャイズモデルは適用されています。ですから、多くのビジネスオーナー初心者がフランチャイズのオーナーになることも稀ではありません。
Misa:私は日本出身ですが、お金を稼いだときに、フランチャイズを始めるという発想はありませんでした。アメリカと日本の文化の違いが表れていますね。日本の人にもフランチャイズの魅力を伝えていこうと思います!
是非そうしてください!現在、我々の提案可能なフランチャイズブランドの中 には、食品や飲料関係はあまりありませんが、利益率の高いフランチャイズに注力しています。
インタビューはPART3へ続きます。
翻訳・執筆者:岩田百合香(津田塾大学 学芸学部国際関係学科)