こんにちは!オーナーのMISAです。PART1・PART2に続き、テキサスのビジネスブローカー協会のトップを務めていた経歴をお持ちのNolan Duckさんに、テキサスに進出を考えている日本人バイヤーに向けてのビジネスのコツやテキサス州の多様性についてお話をお聞きします。
バイヤーは忍耐強くあれ!経営者を見くびらず誠意をもって接することが大事
MISA:テキサスでビジネスを買収したいと考えている日本人バイヤーに向けて、ビジネスを展開するコツを教えてください。
これは珍しいリクエストですね。これまでそうした経験はないので、私に適切なアドバイスができるかどうかはわかりませんが、一つあげるとすれば、忍耐強くいることです。
バイヤーの中には、相手を見下すように話す人がいます。つまり、相手が無知で何もわかっていないかのように扱うのです。
多くの売主は、自分のビジネスで自分なりに何等かの成果を残している人たちばかりです。皆、特定の分野において何らかの秀でた能力を持っています。
バイヤーが意識すべきことの一つは、経営者は少なくともその分野では賢く知識があるというリスペクトを持って接するべきだということです。長期間にわたり利益を上げている経営者なら、正しいことをしてきているはずですからね。
成長中のテキサス!ビジネスチャンスを招く多様性がここにある
MISA:私が日本の投資家にこのダラス地域を推奨したい理由は、このエリアが拡大して成長しているからです。西海岸や東海岸、例えばニューヨークやロサンゼルス、さらにはハワイと比べても、ビジネスコストが低く、より多くの可能性があると思います。
そうですね。テキサスは本当に素晴らしい場所です。もしカリフォルニアや他の場所に進出しようとしているなら、それはチャンスを逃しているかもしれません。テキサスは成長しており、非常に多様性があります。
例えば、私の妻はアレンの学校で教えていて、小学校に勤めていました。21年間そこにいましたが、彼女のクラスでは多い時で10もの異なる言語が話されていました。
MISA:日本とアメリカでビジネス取引をしていると、その違いが大きいと感じます。東京に住んでビジネス取引をしていたときは、日本人とだけ取引をしていました。しかし、アメリカでは、あなたが言ったように、国内のM&A案件だけでも、ベトナム人がネイルサロンを経営していたり、韓国人がビジネスをしていたりと、様々な国籍の人々がいて多様性に富んでいます。
これまで他の国籍の人々と関わることはありましたが、私が日本人とビジネス取引をしたことがなかったのはただ単に日本人の方と関わる機会がなかったというだけですね。
MISA:そうですね。ここではまだ日本人は他の国籍の人に比べて少ないですが、人口は増えていると思います。特にトヨタが本社をカリフォルニアからダラスに移したことで、大きな影響があったと思います。
確かにそうですね。
インタビューはPart4に続きます。
翻訳・執筆者:前田美緒(プロデューサー・ハウス)