こんにちは!オーナーのMisaです。
今回はPART2に引き続き、不動産仲介エージェントとして活躍しているSandra Millsさんにお話をお伺いします。
ビジネスチャンスはどこに潜んでいるかわからない
エージェントの中には、仕事に時間をかけようとしなかったり、忍耐力が足りなかったりする人もいます。 あるとき、エージェントを求める電話がかかってきました。 私より先に他の社員が電話に対応しました。 電話主は、以前契約していたエージェントがいましたが、連絡が取れなったことでそのエージェントとの法律上のつながりが無くなったという状態でした。しかしその社員は、十分に調べず、その状況を理解していませんでした。 その電話主は家を見たいと言いましたが、家の場所は1時間ほど離れており、とても寒い日でした。また、その家は高額な物件ではありませんでした。
それを聞いた社員は、「寒いし、金額も少ないから行かない」と言いました。そのため、私は「わかった、なら私が行く」と言って対応することにしました。 その結果、5件の取引が生まれました。その希望物件は、30万ドルで売られていました。 「この家は30万ドルですが、他の家はそれ以下で売れています。30万ドルを支払いますか?」と尋ねました。すると買主は首を横に振りました。 私は帰ってオファーを出し、約3~4時間かけて手続きをしました。一晩作業を続けてオファーを提出しました。
しかし、売主が「30万ドル以下では売りたくない」と言ったため、私は別の家を見つけました。それは新築で、冷蔵庫や食洗器などすべての家電が備わっている家でした。 さらに、その物件の売主である建設会社が特別なキャンペーンを行っていて、通常3%のところ6%の手数料を私に支払いました。私は自分が得られる手数料がいくらだろうと構いませんが、このキャンペーンを知らなかったため驚きました。結果として、買主はより安価に新築の家電付きの家を手に入れることができ、私も予想外に報酬を得ることができました。
その後、同じエリアでさらに3人の買主を担当することになりました。はじめは、着くまで1時間かかるということもあり、そのエリアについてよく知りませんでした。私はエリアで提供されているプロモーションを調べ上げました。その結果、私がプロモーションをアピールできるようになり、人々が私に連絡をくれるようになりました。そして私はそのエリアに彼らを案内し、多くの買主を得ることができました。その買主のうち2人はすでに家を売却しています。ビジネスはこのようにして成長していくのです。
Misa:小さな取引でもどのような結果になるかわかりませんね。
クライアントの夢を叶えたい:徹底したリサーチで見つけた完璧な家
仲介エージェントにとって、意欲的でいることが大切で、誰かが電話をかけてきたとき、私は彼らを助けられるまで決して見捨てることはありません。ウィスコンシン州からの電話で、「家がほしいが、購入するのは3年後の予定だ」という相談を受けたことがあります。 他のエージェントなら「3年後の購入だなんて」「サンクスギビングの休暇中に内見だなんて」と言って依頼を断るでしょう。「休暇中は忙しいから対応したくない」と言うエージェントもいます。
私は、サンクスギビングの期間でもクライアントのために時間をとりました。家族と一緒に過ごした後、クライアントの対応をしたい旨を伝え、家を案内することにしました。結果として、彼らは3軒の家を購入しました。はじめは3年後に買うつもりだと言っていたのが、なんと1年以内に購入したのです。なぜならその家が彼らにとって完璧で、価格も最適なものだったからです。この家を見つけることができたのも、彼らの好みや望みをよく調べたおかげです。 買主は「あなたはもう私たちがほしい家をよくわかっているでしょう。だから今回はただそれを見にきただけです。」と言っていました。私は、たとえ事前に伝えていた購入の予定は3年後でも、良い物件があればすぐに電話で知らせるように、また、彼らが2軒購入予定だということを伝えられていたため、時間をかけて家を調べていました。結局彼らは54万ドルの家を購入して、2年後に96万ドルで売却しました。そして同じエリアで土地を購入したのです。
Misa:すばらしいですね。このような結果になるとは予想がつかなかったでしょう。
大切なのはビジネスに対して情熱を持つこと、事前準備をしっかりとすること、常にクライアントの話をよく聞くことです。
翻訳・執筆者:関口舞(津田塾大学 学芸学部英文学科)