こんにちは!オーナーのMisaです。今回はPART1、PART2に引き続き、ビジネスオーナーとして活躍しているElizabeth Mahusayさんにお話をお伺いします。
「自信を持ちたい」 Jordanのめざましい変貌
Misa:コーチングをしていて、クライアントの変化を感じた経験はありますか?
変化を遂げたクライアントの例ですね。本当にたくさんあります。
金融業界に勤めるJordanの話をしましょう。私がJordanのコーチングを始めたとき、彼の第一の課題は「自信をつけること」でした。まだ若く、ファイナンシャルアドバイザーになったばかりのJordanは、一緒に働く他のベテランアドバイザーよりも当然未熟でした。私が彼のコーチングを始めて1年も経たないうちに、彼は結婚し、子どもも生まれました。たったの2年の間に父親となり、家を購入しました。このような多くの変化を乗り越えるのは、たとえキャリアを確立していていたとしても、とても大変なことです。そんな中でJordanはフィナンシャルアドバイザーとしてのキャリアの確立に努めていました。
彼は人生の大きな出来事の最中、コーチングセッションを繰り返し、その過程で自信をつけていきました。その様子を見ることができたのは、本当に嬉しかったし、すばらしい経験となりました。キャリアだけでなく、彼は配偶者として、父親として、同じ会社の同僚としても変化を遂げていきました。Jordanは、個人として持つ自信と、チームの一員として持つ自信に大きな変化があった人物として、とても印象的な人物です。
自信を育てるための効果的なアプローチとマインドセット
Misa:どうしたら自信が持てるのでしょうか?
答えはたくさんありますね。その人が自信のないのがどの部分・分野なのかによって答えが変わってきますから。私たちがクライアントに尋ねるのは、彼らはどのような場合に”一時的な”自信が持てるのか、という点です。自信をつけるためには、自分はどこに自信がないのか、またどこで本来持つべきでない自信を持っているのかを理解する必要があります。一時的な自信というのは、例えば「勝っているときなら」「取引が成立したなら」「コンディションが整っていれば」自信が持てる、という好都合な条件が達成されたときのみに持てる自信のことを指します。このような一時的自信の上では、人々は困難にぶつかって彼らの自信は、設定した数字を達成すること、あるいは期待した結果になることを条件として生まれます。しかし問題は、私たちがすべての結果をコントロールすることはできないということです。行動を起こすことは自分次第ですが、結果はコントロールできないのです。
また、私たちはどの領域で持つべきでない自信を持ってしまうのか認識することも大切です。
私たちはまだまだ伸び代があると考えて、十分に謙虚でいなければいけません。なぜなら前にも言ったように、自分が認識していないものを変えることはできないからです。自信を持つためには、自信がないこと・自信が足りないことを自分自身が認めて、自信が持てない中でもなんとか成長しようとすることが大切です。
そして、自信を持つもう一つの方法は、成長しようと決心したら、助けを求めることです。ここでコーチングが役立ちます。時に人々は助けを必要としますが、助けを受け入れるためにも謙虚である必要があります。
さらに大切なのは、必ずなにか行動を起こすということです。私が大切にしている基調のひとつに、”Lead like a Woman”というものがあります。その本は「勇敢な自信」という章から始まります。 私たちは自信について口に出すとき、大抵「~たら」「~れば」 の後に続きますよね。しかし本当は、能力よりも勇気が重要なのです。神経学的には、私たちが勇気を持って一歩を踏み出したとき、脳が反応するのだそうです。そして、踏み出して行動に出たあと、私たちは振り返ってこう言うのです。
「やり遂げた。大変だったし、思い通りにいかなかったけど、学びになった。」
このようにして自信を築いてきています。恐怖心に動かされているときは大抵、実際に行動を起こすことも、自信を築くこともできません。それが最大の問題です。自信をつける最善策のひとつは、経験を積もうという心持ちで、勇気をもって行動を起こすことです。ポジティブなこともあれば、ネガティブなこともある。うまくいくこともあれば、うまくいかないこともある。どんなことでもいずれは経験するものだと考えるといいでしょう。それらを経験して、私たちは能力を高め、自信を育んでいくのです。
Misa:ありがとうございます。とても興味深いお話でした。
インタビューはPAR4へ続きます。
翻訳・執筆者:関口舞(津田塾大学 学芸学部英文学科)